2013年10月14日月曜日

ディスカッションの意義とは?

皆さん、こんにちは。前回からしばらく時間が空いてしまいましたね。

今回は、ディスカッションの意義ついてお話ししたいと思います。経験のある方もいると思いますが、大学に入るとディスカッションの機会が増えますね。高校までの学習では、基礎的な知識の習得に多くの時間を費やしてきました。それに対し大学では、知識の習得も当然必要なのですが、自分の意見を述べ、他者との議論を行うディスカッションが重要になってきます。

では、なぜディスカッションが重要なのでしょうか?


ディスカッションが重要な理由は、以下の2点にあると私は考えています。
  • 様々な課題を解決するため
  • 他者から学び成長するため

ディスカッションを通じて課題解決に必要な能力を養う


世の中にあるほとんどの課題は、一人では解決することができません。ざっと考えただけでも、地球環境問題や経済対策から、地域活性化、イベント企画やシステム開発、家庭環境の問題など、グローバルなものから局所的なものまで様々です。

そういった課題を解決するためには、他者の意見に耳を傾け、その考えや価値観を知り、自分の意見を相手に伝える努力が必要不可欠です。それらを通じて、お互いの理解を深め解決に向けて進んでいくのです。

このように、自分と相手の考えをオープンにすることで、自分と同じなのか、あるいは違うところは何であるかが分かるようになります。フラットな状態で意見交換をしなければ、求める解決策を導くことは困難です。

そこで、大学生活の中では、主にゼミ活動を通じて課題解決能力を養っていきます。これは、社会に出てから他者と協働で仕事を進めていく上で特に重要な能力といえます。




最終的な目標は自己成長にある


ゼミ活動の中では、ディスカッションでの意見交換や他者との意思疎通を通じて、課題解決能力を養います。ディスカッションの際は、自分が発表するのが一番よい経験になるのですが、他者の発表を聞くことも重要です。

このとき、ただ話を聞くだけのディスカッションでは、参加している意味がありません。積極的に発言をして、自分の頭で考えて、発表者の研究がどうすれば進展するかを一緒に議論することが大事です。

一見、自分の研究とは関係ないように見えても、そこから得られる視点や考え方、研究のポイントなどを持ち帰って自分の研究にフィードバックする。これを繰り返すことで、少しずつ研究は進展し、自分自身も賢くなっていきます。ですから、他者の発表をきちんと聞くことは、お互い様のことなのです。

大学での4年間においては、「いかにして自分の価値を高めるか?」を問い続け活動してくことが大切です。大学では、必要最低限の単位を取り卒論さえ書き上げれば、とりあえず卒業することはできます。ただし、いかに楽に単位を取って卒業するか、あるいはいかに自分の価値を高められるかで、最終的に得られる経験値、醸成されるマインドには大きな差が生じることが予想されます。

同様に社会に出てからは、自分自身の「価値」で評価されます。それは、就職・転職、昇進や給与、参加できるプロジェクトなどにも影響します。

大学での4年間は、存分に勉強できる環境があり、自由に活動できる時間があるのだから、より自分の価値を高めることに注力し、精進する姿勢が本当に大切です。ここでの話が、これから社会に出ていく皆さんのお役に立てれば幸いです。

それでは、次回もよろしくお願いいたします。