ご卒業おめでとうございます!これから一人の社会人として、いよいよ社会の大海原へと船出する皆さんのご活躍を楽しみにしています。陰ながら社会に貢献できる人材へと成長されることを応援しています。
今回は、私が社会人となった時のことを少しお話しさせてください。
ちょうど7年前、大学院修士卒でインテック・ネットコアという会社に就職しました。当時、就職と同時に博士課程への進学という私の「挑戦」に対し、社内の皆様方のご理解、様々な局面でのご支援を頂いたこと、とても感謝しております。その節は本当にありがとうございました。
さて、入社した当日に社長から次のような問いがありました。
『学生と社会人の違いは何か?』
私は、「お金を払う側からもらう立場に変わる、仕事の拘束時間がある」といった回答をしたと記憶しています。それに対し社長は、「確かにそれもあるが、一番大きいのは社会に貢献すること、その対価としてお金をもらっている」と仰いました。
当時を思い返してみると、頭では理解したつもりでいても、本当の意味ではまだ実感が伴っていなかったと思います。どうしても自分のやりたいこと優先で、なぜ会社が自分に給料を払っているのかの意識が少し足りていなかったように思います。今では、常日頃からこういった意識を持って自分のミッションに取り組んでいます。私の場合、特に以下の2点が社会貢献での評価となります。
- 研究成果を社会に還元すること
- 社会に貢献できる人材を輩出すること
1については、各種講演・講座など、様々な機会を頂いて、得られた知見・経験をお話ししております。これらの成果を論文として発表することが当面の課題です。
次に2については、ゼミの卒業生が社会で活躍することが評価につながります。今年、河野ゼミ第1期生が卒業したところですので、これからが勝負ですね。しかし、この点は2年間大学教員をやってみて、本当に難しいと感じています。
一方、自分自身を顧みると、この1年間で多くのことを学び、多くの方々と交流して様々な人脈を得て、恐縮ではありますが自身では大きく成長したと実感しています。しかしながら、この成果は、恐らく1割ほどもゼミの学生には還元できていないでしょう。本当に伝えることの難しさを痛感しています。学生への河野マインドの伝導率を高めることが、今後の大きな課題となりそうですね。
これから社会に出られる皆さんには、是非とも社会に貢献することを意識して、自分のミッションに取り組んで頂ければと思います。皆さんの今後の活躍に期待しています!